99/5/31
空飛ぶワイン
海外出張の多いビジネスマンにはやはり飛行機の機内ではパソコンをパチパチ・・が定番なのでしょうか?しかし私のように全く仕事を放棄してしまうバカンス・エコノミー族にとって一番のお楽しみにはインフライト雑誌を眺めながら「この香水安いわね」などほぼ俗物女状態。
しかし、やはりワイン愛好家としては気になるあのワゴンで持ってきてくれるワイン。誰がこのワインを選ぶのかいつも気になるけど、今回はユナイテッド航空の機内ワイン選定を担当するボブ・ソンプソンの話。
===========
■Bob Thompson
picks user-friendly wines for the friendly skies
Source
:http://www.winetoday.com/
時速960km・標高3500フィートの空飛ぶレストラン・しかもお客様は多国籍で味覚も多国籍。
1983年からボブ・ソンプソン(64歳)はユナイテッド航空のワインコンサルタントとして機内ワインのアドバイスをしている。数冊のワインに関する本も出し、ナパバレー・セントヘレナのワインエキスパートである。
彼の選ぶワインはつねに親しみやすさを一番に考えている。14時間で北半球から南半球へ、夏から冬への乗客達にも、飲んでもらえるようなワインでないといけないからだ。
「誰も、機内の中で新しいワインに挑戦しようとかそういう元気はないんですよ。みんな乱暴な運転のタクシーで空港に着いて、チェックインカウンターでさんざん待たされて、それでやっと乗って来るのですからね。樽香のきついのよりも、フルーティなのを、タンニンだって控えめがいいんです」
・・・
ユナイテッド航空では100種類ものワインを用意しているが一回のフライトに付き選べるワインは4種類。2ヶ月のローテーションで入れ替わっている。年間に空の上で消費するワインは40万ケース。あまり特殊なワインは置いていない。なぜならば、どこの国の生産者も生産量の少ないワインはレストランや小売店への地上流通の供給の方が優先だからだ。
「これは社内ジョークなのですが、私たちはボルドーの4大シャトーを出すことがないだろうって。だって、やりすぎでしょう?ラトゥールが素晴らしいことは誰でも知ってる。でも誰も空の上の食事が三ツ星レストラン級なんて期待してないでしょう。だからうちはファーストでもそういうのはめったに出さないのです。」
・・・
彼は標高によって人の味覚・好み・ワインの味が変わるかどうかを調べてみたが、海抜0mであろうと飛行機の中であろうとそんなに差異はなかった。彼の意向であるソフトでフルーティはかなり乗客の生理的要因よりも心理的要因からの選択なのだ。
===================
そうなんですね。飛行機の中は密室だし、やっぱりパサパサの機内食にはやさしい目のワインの方があうんですね。ま、飛行機って結局は移動が目的で食事はそれに付随するサービスですもんね。つまりごっついワインは重力のある地上で、ゆっくりと。
そうそう、2・3年前に久々に日本ソムリエ協会の集まり(大阪)に行ったのね。そしたら「新地のホステスさんがたくさんきてるなーって」思ってたらみなさんスチュワーデス・ソムリエさんでした。これからも業界を華やがせて下さい。m(_
_)m
===================
ちょっと見てみる?
JALエコノミーの赤ワイン
SingaporeAirのラッフルズクラスの赤ワイン