火のワイン
モロッコは行ったことないのですが、「夏の太陽の陽」を思いだすのが、カミュの「異邦人」です。
「ママンが死んだ」という有名な書き出しで始まるこの小説は、淡々としたなかに殺人事件も起こり、その理由が「そこに太陽があったからだ」と言い切る主人公のムルソー君。焦げ付く太陽の下で起こす劇的でない人間劇。殺人も愛し合うことも、そしてワインを作る奇跡も同じ、陽の下で無言で行われる感じ。どういう思惑があるのか、どういうヴィジョンか、幸せなのか、不幸なのかなんて考えない。太陽と共存していること。それだけが感じとれる小説と、今日ご紹介するワイン。是非ともお試しあれ!すべての食感があなたを魅了しまくります。
南仏のローヌのジゴンダス村。
炎のワイン・ジゴンダス!
Gigondas Domaine
Cayron 1997 \3,300
アルコール度が14%と高いのが特徴。 きっと太陽の光を一杯に浴びてブドウがよく完熟したってかんじ。 まるで太陽!エルソール!El
Solってかんじ。完熟した味わいは甘さを残しながらもパワフルな印象で炎をイ メージさせてくれる!カッカッカ!じゃなくて、じんわり来る太陽。
使われているブドウはグルナッシュ種が70%であとはシラー種、ムールヴェードル種 などです。 グルナッシュ種は荒っぽいような風味がしますが、上手に完熟させますとこのような
パワフルになるのね。
TERRE brUNE (灼けた大地)
カリニアーノ・デルスルシス・スペリオーレ・テールブリュン1994
Carignano
del Sulcis Superiore Terre Brune \6000
地中海に浮かぶ島サルデニア(イタリア領)イタリア語読みするとサルデーニャ。エメラルド海岸とアラブの大富豪の最高級とも言われている。世界中のお金持ちを惹きつける島。
乾燥して暖かい地中海性気候に支配されな がらも、海からの冷たい風の影響を受ける特殊な涼しさを保 つ特殊気候と、サッシカイアをはじめ多くのハイパー・タス
カンの生みの親として知られるジャコモ・タキス氏のコンサ ルタントによって、サルディニア島でも古くから栽培されて いるカリニャーノ種とヴェルメンティーノ種によるワインは、
今まで類を見ない新しいスタイルに変貌。 なめらかさとおおらかさとちからづよさと、すべてが交わりやはり、ここのワインはこの地域で有名な羊肉との相性が良いのだと思う。ヨーロッパよりも北アフリカに近いエクゾティークな官能が舌の上を踊ります。H度★★★
やっぱり、どこか異邦人なのかも。
サン・ジョセフ
St.Joseph Alain
Graillot 1997 \3,300
ローヌ地方北部の右岸出身。ローヌの中でもエレガントさが有名。開けたときの、いちご・こしょう・カシスの香りがたまらない。こんなシラーもあったんだと思えるほど。乾いた感じが鳥のグリエにぴったり。焼き鳥の場合はあまり七味を入れないでね。
で、これら3本におすすめの合わせられるお料理は豚の角煮しかございません。ご家庭でお作りになるときにどうしてもパサパサになりませんか?とろっとしたいときは、水飴やはちみつを入れるのもいいんです。一度試してみてね。片栗もいいけど、甘みも入るこっちです。甘辛の基本味とそこにやってくる脂の食感。そこにまたくる、ローヌの渋み。味覚フル活動。あああん。最高ですっ!
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