アメリカンスクールの小学生はかわいそうだ・・・なぜなら彼らはスクールバスに閉じこめられ道草ができないからだ。・・という話を読んだことがある。

私の旅の定義は「一つの場所から他の隔たった場所に行くために巡る行程である」ってこと。アメリカンスクールバスな発想とは逆。合理化を否定するようなカタブツじゃないけど道草冒険はやはりやめられない。

マラソンは道草冒険の宝庫。一生のうちの数時間をメドックで満喫することがマラソン原体験になったことは、誇りにも、ラッキーにも、思ってるし、感謝もしている。決して、楽なことばかりじゃなかったけど、とにかく道草だらけだった。(って書くと、まじめに走ったのか?って言われそうだけど)

思い思いの仮装。バスクの羊飼い、牛引き、パン屋の集団、走りながらイチゴをくれるイチゴ栽培者、手術着を着込んだ医者たち、ピーターパンになった中年、チュチュで嬉しい太ったオヤジ、フツーのおばさんみたいなワンピースを着たデカいおっさん、牧師さん、コックさん、パーティドレスの女性、みーんな仮装。しかし、靴はランニングシューズ。そんな冗談みたいなカッコをしながら実はマジ走るところがカッコイイ。「悪いやつほどよく眠る」ではなく、「仮装のすごい人ほどよく走る」たぶん、人生を楽しんでる人ほどよく走るんだろう。

マラソンの間のトイレは?もちろんフランスの片田舎に、移動式トイレがあるわけない。ぶどう畑で素晴らしい景色を見ながら気持ちよさそう。・・女性は?女性も同じ。よく似たものね。人間は同じね。給水所にはスポーツドリンクなんておいてない。角砂糖、ドライプルーン、オレンジ、練乳、バナナなど。人工的な栄養なものはない。すべて自然から体内に取り入れようとという趣旨のもと、もちろん、ワインもある。

数キロごとにあるシャトー。40キロ以降は給水所ではなくスタンドが出て、牡蠣、ステーキ、フロマージュ、と締めくくるご丁寧さ。そして、ゴール前ではなんと「ゴールを美しく飾ろう」とフェイスペインティングのボランティアまで登場。

へとへとの私が走ってる姿を見て「あのお姉ちゃんも頑張ってるのよ!あんたもね」と自分の子どもにカツを入れる沿道のお母さん。手作りの日本の国旗のゼッケンを見て「日本がんばれよー(アレー・ジャポーン)」と声をかけてくれた多くの人々。

ありがと〜♪

道草しながらでも走りきりました!たぶん、道草しなきゃ、走りきれなかったかも。

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