りつこの秘密日記(最近の話のバックナンバーです) 

ワインという装置 2000/3/2

最近、なにげに、私の夜の「読書タイム」が減ってきてるので、昨日昼間の仕事を中断して京都の一乗寺にある恵文堂さんという本屋さんでごっそり本を買ってきました。

京都の本屋さんで先月駸々堂が閉店してしまったのは記憶にも新しいのですが、恵文堂は新しいタイプの本屋さんで店の奥にギャルリーを設けたり、あと、本のセレクションがうまくて、例えば作家の音順に本棚に並べたりする味気のない方法ではなく例え文庫本でも関連本で本棚を構成したりなかなかのお店なのです。

ここにはいると、もう買わずにいられない雰囲気がある!

実はこの本屋に行くまでいわゆる24時間営業のコンビニ本屋?みたいな(いわゆるよく国道沿いにあるような、蛍光灯の雑誌がどかーと並んでいるような)丸山書店にも寄ったのですが、うん、昼間の本屋って意外と込んでるのね。日経デザインを探しにいったのだけど、結局年間購読しか道はないようで、挫折。恵文堂さんへ急いだのでした。

レジにいるお兄さんのファッション比較をすると、最初に行った丸山書店は、もろ、アニメ好きそうなお兄さん。髪の毛ボサボサ。エプロンは洗い晒しの黒のデニム。偏見じゃないけど、「あんた、お部屋、ビデオちらかってるでしょ?」って感じ。ちょっと長身。

で、一方、恵文堂のレジはピチカートファイブ!いとうせいこうみたいなヘルメットヘッド。レジの横に iMac。彼女は絶対美大系。(ゲイでも不自然じゃない)フランス行ってなくてもパリの裏通りも全部知ってそうな雰囲気。ちょっと怖いけど。でも悲しいことに背は私より低いの。

だいたいわかるでしょ?この雰囲気。ま、おもしろいのよ。共通点は両方不健康そうで、本の虫って感じの子。

で、本屋の話はさておき、たくさん買った一冊のうちの「ファッションという装置」鷲田清一by河合ブックレット!すごいおもしろかった!

河合とつくからには、あの河合塾の出版社で、鷲田教授が予備校の特別講師に呼ばれたときの講義録なのだけど、おもしろい! 彼は哲学・倫理の先生らしいのだけど、とにかくファッションについてもよく文献を見るわね。最近はテレビでも見たことがある。(酒についても読んだことがある)

何が面白いかというと、どうして哲学の先生がファッション?マリークレールなの?という素朴な疑問から。(昔のマリークレールなのには吉本ばななのパパだってコラムを書いてた時期があったけど、ビジュアル的に吉本家の家系はどうも耐え難いものがある)

鷲田先生はなにかと「おちゃめ」面で、文体もパンピーOK。

で、彼がこの短い予備校講演で何が言いたかったかというと、とても重要なことなのだけど「文系」「理系」どちらにもあてはまらない、「カラダ」というしくみと「カラダ」が発する哲学的な意味?みたいなもの。が平たく書かれているの。(と私はもっと平たく書く)

まだまだ私の理解は彼のおつむについて行ってないのだけど、彼は「カラダ」「ファッション」というメディアを使って哲学を展開しているけれども、

じゃ、このメディアを「ワイン」に変えたらどうだろうと、ふと職業柄思ったのね

例えばワインはどんな側面があるかというと

ワインは芸術鑑賞の対象である
ワインは飯のタネである
ワインは体がほしがるもののひとつである
ワインは醸造学研究の対象である
ワインは投機の対象である
ワインは健康食品の対象である
ワインは地質学の対象である
ワインは風俗学の対象である
ワインは宗教学の対象である
ワインは渡辺淳一文学研究の対象である
ワインは音楽の対象である
ワインは海外旅行のネタである・・・・・・

と多分めちゃめちゃ続いてしまうのではと思うわけ。で、いがいとそう考えるとワインって楽しいよね。私は哲学家ではないし、執筆業でもないけど、テーマのヒントを与えてくれた嬉しい本でした(750円也)カラダやワインをメディアと考える・・というのはもしかして、非常識かもしれないけどなかなか、うん、おもしろいのだ。今回の題を「ワインという装置」としたのはちょっと哲学的な意味もある。ちみ、わかる?

たぶんに、私は今まで、一つの事象に対してのアンチテーゼで出てきたけど、あまり、アンチテーゼにこだわることなく、雑食でやっていきたいとふと思ったのよ。でも、曖昧にならずにね。 そう考えるとワインもラクにならない?

とにもかくにもだいたいこの鷲田というおじさん。知らなかったのだけど、住んでるところが京都の北山と書いてあり、余計に親近感。 うん、新生パッションワインこれからもよろしく。じゃーね。('.^)-★何か最近文体に当初の「お気楽さがない」と指摘を受けショック。 そっかな〜 でもお気楽じゃいられないときだってあるのよ。真剣なときはね。

みなさんはどうお感じですか?いろいろご意見ございましたら、こちらのMLまで! (^-^)

最新号へ